文系大学生ニコのブログ

台湾へ留学を控えた文系大学生です。日々感じたことや学んだこと、中国語学習を中心につづっています。

台湾留学が始まって思うこともろもろ1

完全に自分の思ったことつらつら書くだけになりそうです。

無事、台湾への留学をスタートできました。まだ、授業は始まっていないのですが、ここ数日のオリエンテーション週間と寮生活だけでも感じることがありました。

 

1.自分の外国人に対するゆがんだ考え方を自覚

 

外国の人は自分の固定概念をぶち壊してくれるし、みんな一緒でなくたっていいよね、と思わせてくれるから仲良くなりたいという気持ちが以前からありました。でも、本当にそういう風に心から思っていたかな?と自分を疑う場面にたくさん遭遇しました。

政治大学は文系が中心の大学なんですね。それで、多言語・多文化対応もかなり進んでいてびっくりするんですが、それはそれは西洋の方が多いんです。留学生寮は英語が公用語という印象で、にこやかな白人の男性がhi~といって挨拶してくれる夢のような日常なのですが、あ、自分どこか引いてるところがあるなと。韓国人や中国、台湾、シンガポールなど黄色人種の人に話しかけられたときに感じるドキッ、とは違うドキッを感じてしまうんです。

「ああ、私にも排他的な気持ちがあったのか」と思うと、はっとしたり悲しくなったりしました。アジア人差別はよく聞きますし、実際なんかのコメント欄にもよく I cannot understand chingchongchang. Speak English!(chingchongchangは中国語がチンチョンチャンと聞こえることから、アジア人を蔑視するときに使う言葉です。)みたいな心無い人間が出没しますが、自分にもあったんですね、その差別的な気持ちというか。差別まではしていないけれど、避けようとする気持ちは間違いなくある。自分が悲しくなりました。こういう部分を自覚した以上、改めたいと思いました。

オリエンテーションの後のブレイクスルーのおしゃべり会でもやはり、日本人同士、韓国人同士、西洋人同士はかたまりがち。言語の問題がドドーンとそこにはあって、話したいのに話せない、分かり合いたいのに分かり合えないのジレンマが絡んでいるのは避けられない事実です。現に私みたいな純ジャパは本当に冗談抜きで口から英語が出てこない。でも、それを言い訳にしているところも大いにありました。

顔の違う人って慣れていないので単純に警戒するんですね。見た目の違うものって怖いじゃないですか。例えるなら虫とか宇宙人とか。(人と並べてしまうには適当とは思えませんね。すみません。)違うものに興味はあるのに、自分のこれまでの経験にない’’異なり’’に一歩身を引いてしまいます。ああ、いけない!こういうのが行き過ぎたナショナリズムになっていくんですよね。

あれ、今までなんで台湾人ばかりが好きだったんだろう、なんで英語がこんなに話せないんだろう、抵抗があるんだろうと考えていくと、違うものに対する強い抵抗感が横たわっていると実感しました。

心地よくないものを受け入れること、自分の心地よさにこだわらないこと、分かり合おうと心から思うことがどういうことなのか、少しずつ身をもって体験していきたいです。

それと、私はじぶんのことをよく見せたい気持ちが強すぎるのも英語や中国語がなかなか進歩しない原因だと感じています。私が冷や汗をかきながら話しても、のちのち考えたらみんな笑って流してくれているものなんですね。苦笑であっても、「この子は英語が苦手なんだな」以上でも以下でもない。

つまり、私ができようができまいが、だーれも気にしてはいない。そして、誰も期待してもいない。それなら、自分のベストを尽くそうとトライした方がまだまし。失敗すること、恥をかくことの恐怖が前に進むことをいつも止めにかかるけれど、これってものすごく馬鹿馬鹿しいことですよね。

だれも気にしてない、他の誰の人生でもない、いい意味で「所詮自分」なのにすごく構えてしまう自分にどれだけチャレンジしていけるかな、と思います。保身に走るのは楽だし、間違いなさそうだし、やっちゃったっていうこともない。けれども、リスク回避で逃げ回っているのはどうも自分が納得がいかない。安定していること自体が良い悪いではなく、自分の「見たい聞きたい知りたい」の気持ちがあるのに、それよりも「怖い」という気持ちに負けてしまうことに、ものすごくもったいなさを感じる。

もう少し、成長できたらいいな。

すぐ保身に走ってしまう自分への戒めです。